※これは2004年に行われた企画の記録です。
特注染めのキップレザーを使ったカバー、限定7色のみ発売
「超」整理手帳カバー界のフロントランナーとでもいうべきオーソドキシー。今野さんから、うれしいカバー企画の提案をいただきました。
素材は、新開発のキップ。生後1年未満の牛革です。それにタンニン鞣しを行い、水染め(水溶性塗料を使用)で染色しました。表面のツヤ、きめの細かさ、ほどよい柔らかさ、革小物としてはまさに最適の素材といえるでしょう。
面積が非常に小さく、希少な革です。独自の表面加工のために、汚れに強く、独特のなめらかな風合いを実現しています。
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このキップを1枚ごとにオリジナル色で染色しました。どんな革小物のお店でお尋ねになっても、1枚ごとに染色した革なんて聞いたことがないという答えが返ってくるでしょう。こんなところがオーソドキシーの真骨頂です。代官山といった激戦区で20年以上お店を開き続けてこられた実力をかいま見た思いです。
さて、色については、今野さんの趣味と独断ですでに決定しております。 革の色としては前代未聞の「和」です。右側コラムの革染め職人さんによるコメントも合わせてご覧ください。
肝心の価格は1本当たり19000円(税・送料別)。申し込み方法は、抽選となります。 ペンホルダー付きだと2000円アップです。ペンホルダーの形状は1種類のみ。申込者の公約数で決めさせて頂きます。
色についての蘊蓄
それでは、この7色の色ってどんなものなんでしょう。『日本の色辞典』より各色を簡単にご紹介いたします。なお、ウェブの色は、現物と異なって見えることがありますので、ご注意ください。また、もともと日本の色は、布に染色したものが基本ですので、革で表現される色だと、イメージが異なる場合があります。数字は、一色あたりのカバーの本数です。
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鈍色(にびいろ)…四本 |
昔、喪服に用いた濃い鼠色。
※平家11「にぶ色のふたつぎぬうちかづき」(13世紀前)
※邪宗門<北原白秋>「鈍色長き衣みな瞳をつぶる」(1909)
※南窗集<三好達治>「にび色の空のもと ほど近い海の匂ひ 汪洋とした川口の 引き潮どきを 家鴨が一羽ながれていく」(1932)
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薄柿 (うすがき)…五本 |
わずかに赤みのある黄色。
※俳諧・壬生山家「夕月のひかる椿は実になりて、薄す柿色に咲く鴇頭」(1799) |
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紅紫(こうし)…四本 |
紅(くれない)がかった紫色。紅と紫の意で、また、種々の美しい色をいい、美人や花、衣服などの色彩の美しさをたとえていうのに用いる。
※太平記・三九「懸かる処に、柳営庭前の花、紅紫(こうし)の色を交えて、其興類無かりければ」(14世紀後) |
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滅紫(けしむらさき)…四本 |
紫を滅した色、鮮やかで匂いたつような紫染めから華やかさを取り去ったような色で、くすんだ灰色がかった紫色をさす。
※正倉院文書ー天保勝宝五年八月一九日・写経疏間紙充装〓帳(大日本古文書9)「滅紫紙一七九張」(753) |
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褐返(かちがえし)…四本 |
褐色(かちいろ)よりさらに深く暗い青色。全体を深い藍で染める。また、いったん別の色で染めた上に、さらに一面に藍をかけた色。
※古今著聞集六・五一二「かちかえしの狩衣に、ことにひきつくろひて侍るあしげなる伝馬の不可思議なるにこそ、のりて候へ」(1254) |
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利久色 (りきゅういろ)…四本 |
緑味のあるくすんだ黄色。灰色味のある黄緑色ともいえる。茶の湯の千利休にちなんで、緑味を含む色には「利休」が冠せられることが多い。 |
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葡萄茶(えびちゃ)…四本 |
海老茶、蝦茶とも書く。ここでいう「葡萄」は、葡萄葛(えびかずら)の実が熟して赤紫色になったもので、その赤紫に茶を加えた色を葡萄茶とする。近代になって、葡萄と海老が混同され、伊勢海老の殻のような色を「海老茶」と呼ぶようになった。
※多情多恨<尾崎紅葉> 前・四「空色の紅入友禅の襟を懸けて、海老茶に瓦づくしの糸錦の丸帯」(1986)
※別天地<国北独歩> 「蝦茶色の仏蘭西織りのカーテン」(1903) |
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